きまぐれポケットのブログ

「二人の囚人が鉄格子から外を見た。一人は地面のぬかるみを見た。もう一人は星を見た。」これはフレデリック・ラングブリッチさんの『不滅の詩』の一節です。退屈な毎日、不快な出来事。もしかしたら見方を少し変えるだけで新しい発見があるかもしれません。このブログは日常の出来事をちがう角度かみたときの変化を書いていこうかなと思ってます。みてね^ ^

昨日10年前に定年退職した元上司がボケて出社してきた

 

厳選!

面白ネトニュー速

 

朝普通に


「はい、おはようさん」


って事務所に入ってきて、普通に席に座ったらしい。
俺が事務所に着いた時は事務所は騒ぎになってて、俺が入るなり部下が


「課長、知らないおじいさんが入り込んでて怒鳴ってるんです」


って助けを求めてきた。

 

何事かと思って騒動の発信源に行くと、確かに知らないおじいさんがわめいていたが、何やらその声に聞き覚えが!


あっ、と思ってよく見たら、俺が新人の頃の上司で、俺の入社後数年でに定年退職した鈴木部長じゃんと気がついた。


「部長、久しぶりですね!どうしたんですか?」
って聞くと


「おお、川崎か。どうしたもこうしたもないぞ。なんだこいつらは」

って返してきた。

 

 

「俺の後輩ですよ。部長が退職なさった後で入った後輩達です」

 


って普通に答えたら。部長は
「???」
な顔をしてる。


俺も困ってしまって
「部長、今日はまたどんなご用件でいらっしゃったのですか?」

って聞くと、

 


「何って、働きに…そうか俺は…」
とかブツブツ言い始めた。

 

俺はちょっと「あっ…(察し)」状態になって、とりあえず別フロアにいる社長を後輩に呼びに行ってもらった。


社長もこの元部長の後輩だったから、呼んでも失礼にはならないだろうし、とにかく助けが欲しかった。


部長はずっとブツブツ独り言を言ってて怖かった。

 

 

 

幸いにも社長は出社してたみたいで、後輩がすぐに社長を連れてきた。


社長は部長を見るなり
「鈴木部長じゃないですか!いやぁ、お久しぶりです。連絡していただければお迎えにあがりましたのに」


ってニコニコ。確か仲が良かったんだなこの2人。


そして社長を見た部長も破顔して


「いや〜、本田君、久しぶりだね」


とさっきまでのヤバさはなくなって普通に会話をし始めた。


しかし、部長が


「周りの口ぶりからするに、本田君はあれかね?社長になったのかね?」
と聞くと、


「いやだなぁ、鈴木さん。そのことはお伝えして、就任祝いもちゃんといただいてるじゃないですか」


と社長が答えて、ここでまた部長がフリーズ。


最初は普通に話してた社長も、だんだん部長の状態が分かってきたみたいで、


「ここじゃなんですから応接室にどうぞ」


と部長を誘って


「君たちは通常業務に戻ってください」
って言って去って言った。

 

2人が去った後、俺は部下に質問責めにされたが、とりあえずどういう人なのかを一通り教えて、


「仕事に戻ろう」

と促して業務に戻った。


部長は数時間後に家族が車で迎えにきたらしい。
頭が良くて、決断力があって、憧れの部長だったが、何か嫌なものを見てしまった気がして昨日は一日中いたたまれない気持ちだった。


今日も事務所に来てたらどうしよう…

 

 

 

〜周囲の反応〜

 

読者Hくん

 

必死に仕事に生きたんだろうね
認知症ってついさっきのご飯は忘れても
昔の輝かしい思い出なんかは事細かに覚えてるとか言うよね

 

 

読者Jくん

 

ボケ防止のため定年退職なんか辞めて生涯働いた方がいいのかなぁ。年金問題的にも。

 

 

 

 

 

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追伸

認知症の人が自身が認知症かもしれないと気づいた時、どう感じるのだろう。

記憶にないことを、「それがあったんだよ」と周りに言われて、自分だけ異なる世界に入ったんじゃないかと思ってしまうかもしれない。